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遺贈寄付で「生きた証」を未来の笑顔に継ぐ 日本のこどもたちに希望とともに生きられる社会を手渡していくために/フローレンス

認定特定非営利活動法人 フローレンス

2004年に設立したフローレンスは、こどもの貧困や虐待など、現代社会の親子を取り巻く様々な社会課題の解決に取り組み続けています。日本初となる共済型・訪問型病児保育に始まり、ひとり親家庭支援、障害児保育・家庭支援、困窮家庭支援など、新たな仕組みを作りながらその活動の幅を広げると共に、事業の現場の声を国に届けることで、課題の根本解決を実現してきました。
20周年を迎えた今、この先の未来のこどもたちが希望を持って生きられる社会を実現するため、さらなる仕組みや制度作りに尽力するフローレンスの活動や、近年力を入れている遺贈寄付の取り組みについて、代表理事の赤坂さんにお話を伺いました。(取材日2023年10月2日)

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認定NPO法人フローレンス 代表理事 赤坂 緑氏
2014年認定NPO法人フローレンス入職。病児保育事業・保育園事業の人材育成・採用等を
担当した後、事業部長を経て、2019年役員に就任。2022年代表理事に就任。

目次:

1.すべての親子が何にでも挑戦できることが「あたりまえ」の社会を目指す

___フローレンスは、仕事と子育ての両立を支援するところから事業をスタートしていますね。

私自身も、かつては「仕事と子育ての両立」に悩まされ、フローレンスの病児保育を利用していた1人でした。フローレンスは2008年に、金銭的に病児保育を利用するのが難しいひとり親家庭に低価格で病児保育を提供するプランを開始しています。また、私が入職した2014年には、医療機器を日常的に使用しているお子さんを長時間お預かりすることのできる障害児保育園を、日本で初めて開園しています。このように、働く親たちの選択肢を増やしていこうと挑戦する姿に共感しました。

___その一方で、事業を拡大しながら支援の対象を広げていったのはなぜでしょうか。

保育を届けていくなかで、困り事を抱えながらも公的な支援と繋がっていないご家庭が多いことが分かってきました。そこでフローレンスは設立当初の「仕事と子育ての両立」の支援から、「親だけでなく社会全体でこどもを育てる」を実現していくために経済的に厳しいご家庭に食品を届ける「こども宅食」や、気軽に利用できるLINEの相談窓口の開設など、こちらから積極的に働きかけるアウトリーチ型の支援を開始しました。

日本のひとり親家庭の貧困率は、OECD(経済協力開発機構)加盟36カ国中35位と、世界と比べても非常に厳しい状況にあります。とくに母子家庭は非正規雇用者が多い上に、約半数が年間就労収入200万円未満、つまりこどもを育てながら平均月収が20万に満たないギリギリの生活を強いられています。経済的に追い詰められた家庭では、虐待リスクが高くなるともいわれています。

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ひとり親に限らず、子育てに自己責任論がはびこる日本の現代社会では、子育て家庭の孤立が大きな課題となっています。自ら声をあげ、行動しなければならない申請主義・窓口型支援では、支援は広がりません。この先、こちらから働きかけて繋がりをつくる支援がますます重要になるでしょう。コロナ禍の緊急支援でお米を届けたご家庭からは、「お米だけではなく優しさも感じて涙が止まりませんでした。生きていていいと言っていただけた気がして希望になりました」という声も寄せられています。

___事業で支援を届ける一方で、政策提言にも力を入れているのはなぜですか。

ご家庭に直接支援を届けることはとても大切ですが、根本的な問題を解決しなければ、課題はいつまでも残ります。例えば待機児童問題が深刻だった2010年には、都市部待機児童対策として、空き家を利用した小規模保育所「おうち保育園」を開園しました。このモデルが「小規模認可保育所」として国の補助事業となり、2019年時点では全国で4,200箇所以上の小規模保育所が運営され、待機児童問題解消に大きく貢献しました。また、障害児保育園で医療的ケア児に保育を提供する傍ら、国に支援の拡充を求め続けた結果、2021年に「医療的ケア児支援法」が成立したことで、都道府県ごとに医療的ケア児支援センターが設置され、相談の窓口が1本化されるとともに、保育所や学校などでの医療的ケア児の受け入れが進んでいます。

フローレンスは創立から20周年を迎え、次のフェーズへと移ろうとしています。新たなビジョンは「今を生きるわたしたちと まだ見ぬこどもたちが 希望と手をつないで歩める社会。さあ、心躍る未来へ」。今の日本は、こどもたちが希望をもって毎日を生きられる社会になっているでしょうか?大人が助けを求められない社会は、こどもにとっても声をあげにくい、生きづらい社会といえます。

私たちは、子育て家庭の孤立を防いで繋がり続けることで、困ったときに「助けて」と声をあげられる社会、皆で支え合える社会の実現を目指すとともに、この先50年、100年の未来まで見据えた新たな視点で活動を続けていきます。未来のこどもたちへより良い社会を手渡していく仲間として、フローレンスを応援・ご支援いただければと思います。

2.「そこに解決したい社会課題があるから」と、託される想いを受け止める

____遺贈寄付の使途はどうされていますか。 

遺贈寄付をくださる方は、ご遺族の方が、故人様の相続財産の中からご寄付くださるケースも少なくありません。その場合、支援したい社会課題をすでにお持ちで、ネットなどで「こども」「日本」などのキーワードで検索をされて、私たちの活動にたどり着き、ご寄付くださる方が多いように思います。

社会課題は見えていて、何とかしたいと思っているけれど、自分の力では何ともできない。だから、フローレンスに寄付という形でその社会課題の解決のための行動を託したい、という方が多いですね。遺贈寄付の場合はお気持ちも強いですし、額が大きい場合には基金を設立するという方法も考えられますので、ご相談いただきたいです。

とはいえ、社会の抱える課題の移り変わりとともに、フローレンスの事業も変化します。「この事業に」という形での使途指定ではなく、こういう目的に使ってほしいという大枠でのご希望をお聞きして、できる限りそのご希望に合う活動に使わせていただくことが多いですね。もちろん、少額からのご寄付も受け付けていますので、使途は指定せずに団体の活動全般に対してのご寄付として受け取ることもあります。

フローレンスでは包括遺贈も受け付けていますので、家屋や遺品などをどうされたいのかといったことも丁寧にお聞きするようにしています。ご寄付くださる方の想いに応えられているだろうか、この活動はご寄付いただいた方の想いに沿えているだろうかといつも意識しながら対応させていただいています。

 

____遺贈寄付に関して、いま感じていらっしゃる課題のようなものはありますか。

遺贈寄付という選択肢を、若い世代の方にももっと知ってほしいですね。生きた証を次世代に残し、未来に想いを託すことのできる遺贈寄付を、社会全体にさらに浸透させていきたいと思っています。
遺贈寄付=高額の寄付と思っていらっしゃる方や、手続きの煩雑さから諦めてしまう方も少なからずいるのではないかと推察しています。理想は、その時になってから考えるというよりも、元気なうちから「遺贈寄付いいね、相談してみようかな」と思って、気軽に検討する方が増えること。そのために、フローレンスでは無料の相談会を開いたりと発信に力を入れています。

3.寄付の使い道

https://florence.or.jp/will-donate/

フローレンスは、こどもの虐待、こどもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動を行う一方で、未来のこどもたちが希望を持って生きられる社会を実現するために、課題を可視化する記者会見や制度から日本を変える政策提言をおこなっています。

・5万円の寄付でできること
こどもの貧困に直結しやすいひとり親家庭。ひとり親家庭の親の就業を支える病児保育を、5世帯に1ヶ月提供することができます。さらに、ひとり親家庭への食品・日用品の無料提供など支援を拡大中です。

・100万円でできること
課題を可視化して賛同者の声を国に届けるために必要な署名キャンペーンの広報活動を行うことができます。例えば、通園バスへの「置き去り防止装置」設置義務化と導入支援等を求めた署名キャンペーンでは、2週間で全国4万人以上の方から署名を集めて国に訴え、「置き去り防止装置」の義務化と財政支援が実現しています。

・300万円でできること
赤ちゃん虐待・遺棄の背景のひとつとなる経済的困難を抱え孤立する妊婦20人に、相談支援や定期健診、無料出産を提供できます。

・1000万円でできること
貧困・社会的孤立など厳しい環境にある全国約2万の子育て世帯に、食品や生活用品などを配布する全国支援活動の運営にあてることができます。


★遺贈寄付に関するお問い合わせ窓口(フローレンス寄付専用ダイヤル)
☏03-6811-0963(受付時間:平日10-16時)

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(写真イメージ:フローレンス様HPより抜粋)

4. 団体紹介

認定特定非営利活動法人 フローレンス

・所在地
〒 東京都千代田区神田神保町1-14-1 KDX神保町ビル3階

・代表者 
赤坂 緑

・設立年  
2004年 

・受賞歴
2023年 東京都女性活躍推進大賞特別賞
2023年 ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS 2023」PR部門でACCゴールド
2016年 第1回日本サービス大賞優秀賞(SPRING賞)


【活動概要】
ビジョンーフローレンスが目指す社会

今を生きるわたしたちと まだ見ぬこどもたちが 希望と手をつないで歩める社会。
さあ、心躍る未来へ。

ミッションーフローレンスが果たす使命

事業をつくり、しくみを変え、文化を生み出し、ともに「新しいあたりまえ」を未来に手渡そう。

こどもたちのために、日本を変える。事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で社会課題の解決や価値創造の構造に働きかけ、社会をアップデートしています。支援モデル開発や制度づくりに挑戦し、現在は10以上の事業・活動を全国に広げています。

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活動内容

孤立し困窮する子育て世帯を支え合える社会を

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ひとり親家庭が低価格で利用できる病児保育を提供するほか、食品や日用品の物資や、スポーツ観戦などの機会の提供を行っています。また、食品のお届けをきっかけにご家庭とつながり、必要な支援に繋げていく、「こども宅食」による支援を、全国の経済的に厳しい状況にある子育て家庭に届けています。これらの活動を通じて貧困の連鎖をなくし、こどもたちが家庭環境に左右されずに何にでも挑戦できる社会の実現を目指しています。

すべての赤ちゃんが温かな家庭で育まれる社会を

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経済的な理由などで医療機関を未受診のまま、孤独に出産の日を迎えてしまう女性がいます。フローレンスは「にんしん相談」で妊婦とつながり、必要に応じて受診料の支援や自治体との連携を行っています。また、やむを得ない事情で生みの親が育てられない場合には、フローレンスの研修プログラムを受け、養親として責任を持って一生涯こどもを育てていく覚悟と準備の備わった家庭に託し、赤ちゃんが温かな家庭で育まれるよう支援しています。

障害の有無に関わらず、誰もが自分らしく生きられる社会を

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痰の吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な「医療的ケア児」の保育・家庭支援が不足しているため、親が仕事を続けられない、こどもが保育園や学校へ行けないといった問題に向き合い、保育園やご自宅でのお預かりなどを通じて、お子さんの発達支援、保護者の就労や休息時間確保を実現。その一方で、支援拡充に向けた政策提言を行い、すべての障害児家庭が、笑顔で希望を描ける社会を目指しています。

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