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遺贈寄付でこどもの虐待や貧困「なんとかしたい」を大きな力に変えていく。/かものはしプロジェクト

認定特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト

かものはしプロジェクトは、こどもが売られる問題をなくすために2002年に設立されました。カンボジアでの人身売買をなくす活動に始まり、2012年にインド、2019年からは日本でも児童虐待問題などに取り組んでいます。20年以上の豊富な活動実績と、1万7500人を超えるサポーター会員からの支援を通じて、こどもを取り巻く社会問題の根本的な解決を目指す団体です。今回は、ソーシャルコミュニケーション事業部マネージャーの南谷友香さんと、遺贈寄付担当の青山真歩さんにお話を伺いました。(取材日:2024年11月27日)

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南谷友香さん(写真左)
事業会社2社で事業企画・事業開発の仕事と青年海外協力隊でコミュニティ開発の仕事を経て、かものはしプロジェクトに入職。ソーシャルコミュニケーション事業部でマネージャーを担当。

青山真歩さん(写真右)
5年間事業会社での営業の経験を経て、2024年にかものはしプロジェクトに入職。ソーシャルコミュニケーション事業部で法人・高額寄付と遺贈寄付を担当。

目次:

1. 社会ニーズに応えて始まった遺贈寄付の取り組み

___まずは、遺贈寄付に取り組まれたきっかけと時期からお伺いできますか?

南谷)社会的ニーズの高まりを受け、2022年度ごろから遺贈寄付に積極的に取り組み始めました。それまでは専任の担当者も置かず、ご相談があればその都度対応するという形を取っており、年に1~2件程度のご相談にとどまっていました。しかし、2023年にはお問合せが19件に増え、実際に相続財産からのご寄付を6件いただきました。また、2024年にはさらに大きなご寄付をいただく機会もあり、社会的な関心の高まりとともに、団体としても可能性を感じています。

遺贈寄付を希望される方々に安心して任せていただけるよう、税理士や行政書士の先生方と顧問契約を結び、現金以外の包括遺贈についてのご相談にも対応できる体制を整えました。また、全国レガシーギフト協会にも加盟し、広報活動にも力を入れています。遺贈寄付には、社会全体のお金の流れを変えていく可能性があると感じています。こうした社会からの期待に応えられるよう、今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

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___かものはしプロジェクトに遺贈寄付をされる方は、既存の寄付者や会員の方が多いですか?

南谷)様々なケースがあります。最近の例では、遺産を相続されたご本人が当団体のサポーター会員の方で、かねてから活動に関心を持ってくださっており、相続財産の一部をご寄付いただきました。また、亡くなられた方の想いを受け継ぎ、相続人の方がいろいろと調べるなかで、当団体を見つけていただき、ご寄付にいたったケースもあります。


___これまでの取り組みの中で、印象に残っているケースはありますか?

青山)印象的だったのは、ご両親からの相続財産を寄付してくださった方のご寄付です。その方は、以前から当団体のことを応援してくださっていて、相続のタイミングでご寄付についてもご相談いただきました。その後冠基金を設立し、妊産婦支援を行う事業への使途指定でご寄付をいただきました。ちょうど、該当事業を開始するタイミングで、事業部としても資金が必要なタイミングだったため、大変ありがたかったです。 

ご本人からは、「寄付をして“誰かのために”と思えることが、生きるエネルギーになった」「寄付して終わりではなく、その後も繋がり続けることが自分にとって価値になっている」というコメントもいただきました。このケースを通して「相続・遺贈寄付は、寄付をしてくださった相手にとっても価値を感じていただけるもの」だということを改めて実感し、今後も相手の想いを大切にしながら相続・遺贈寄付を進めていきたいと強く思いました。

2. 信頼を大切に、一人ひとりの遺贈寄付に寄り添う

___遺贈寄付の担当をされていて、やりがいや喜びを感じるのはどのようなときですか?

青山)寄付者の方の想いを伺ったときや、寄付者の方が活動の成果を一緒に喜んでくださったときです。直接お話を伺い、その想いが深く伝わってきたとき、本当に大切に役立てていきたいという気持ちでいっぱいになります。
当然ながら持っている想いや、寄付を検討される理由は一人ひとり異なります。様々な想いがあるからこそ、一つひとつを大切に受け止めながら、その方にとって一番ご納得いただける形を一緒に模索したいと思っています。

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___かものはしプロジェクトには1万7500人もの会員の方がいらっしゃるそうですね。この方たちは、どのようにして団体と出会ってこられたのでしょうか?

青山)最近はWEB広告をきっかけに当団体を知ってくださる方がとても多いです。日本事業を開始してから、身近なところで虐待問題など課題意識を持っている方が、広告を目にして興味を持ってくださるというケースも増えています。また、当団体の活動をより詳しく知っていただくために、オンラインや対面でのイベントも開催しています。遺贈寄付に関するイベントも毎年9月に実施しています。

他にも、大口のご寄付をいただいた場合は直接ご連絡して活動報告のためにご自宅を訪問させていただくこともございます。まずは当団体を知って興味を持っていただき、その後イベントや直接のコミュニケーションを通してより理解いただくという流れが多いと感じています。


___これまで遺贈寄付に携わってこられて、何か感じている課題はありますか?

青山)遺贈寄付にご興味がある方は増えていますが、同時にハードルの高さを感じている方も多いことが課題です。法律や税金の話となると少し難しく感じたり、遺言書を書くことへのハードルもあり「近寄りがたい」「何を誰に相談したら良いのかわからない」と思っている方が多いように感じています。また、「大した金額は寄付できないから相談するのも申し訳ない」というお声もよくいただきます。

寄付の金額に関わらず、寄付をするか否か迷っている段階でも、お一人で悩まず気軽にご相談いただけるような環境づくりと情報発信を進めていきたいと思っています。

3. 遺贈寄付に興味を持っている方へのメッセージ

___最後に、遺贈寄付を検討されている方へのメッセージをお願いします。

南谷)遺贈寄付そのものと、私たちの活動をもっと多くの方に知っていただきたいと考えています。私たちの団体にすでに遺贈を決めてくださった方の中にも、国内外で活動を行うかものはしプロジェクトの全体像をご存知でない方もいらっしゃいます。私たちがどのような社会課題に向き合い、どんな活動をしているか、支援がどこに届くのか、発信を通して多くの方に知っていただきたいと思っています。ぜひお気軽にご連絡いただき、イベントなどにもご参加いただければ嬉しいです。

青山)遺贈寄付をご検討くださり、ありがとうございます。大切な財産をどのように残すかは、とても難しく重要なご決断だと思います。だからこそ、じっくり考えて納得できる形を選んでいただきたいと思っております。まずは、お一人で悩まずにお気軽にご相談ください。私たちの活動についてお伝えさせていただくことはもちろん、専門家のご紹介など皆さまにとってベストな形を一緒に模索させていただければ幸いです。

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4.寄付の使い道について

日本国内でこどもが虐待されない、そして虐待された人が回復できる社会をつくるため、かものはしプロジェクトが進めているさまざまなプロジェクトに、大切に活用させていただきます。

当団体では、現金のみでなく、不動産、株券、国債なども受け付けております。現金以外のご寄付、また、現金を含む包括遺贈についてご検討の場合は事前にご相談ください。

また、相続、遺贈、お香典でのご寄付をいただいた方には、感謝の気持ちとして「感謝状」をお贈りさせていただきます。

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遺贈寄付に関するお問合せ窓口
TEL:03-6277-2419(平日10時〜17時)
E-mail:kifu@kamonohashi-project.net

5.団体紹介

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・団体名
認定特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト

・所在地 
東京都渋谷区広尾5-23-5 長谷部第一ビル402号室

・代表者
理事長 青木 健太

・設立年
2002年

・受賞歴
2006年 日本青年会議所主催「人間力大賞」参議院議長奨励賞受賞
2011年 第7回ヘルシー・ソサエティ賞受賞 ほか

<ミッション>
だれもが尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む

    <活動内容>

    1. インド事業部
    2012年から、商業的性的搾取および労働搾取を目的とした人身売買を解決するためにサバイバー(人身売買の被害を生き抜いた人)のリーダーシップ成長支援と人身売買ビジネスが成り立たない社会の仕組みづくりを支援しています。

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    photo by Siddhartha Hajra

    2. 日本事業部
    2019年から日本国内でこどもが虐待されない、そして虐待された人が回復できる社会を作るため、孤立しがちな妊産婦の居場所事業、児童養護施設などを出た若者の自立の支援事業に取り組んでいます。

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    3. ソーシャルコミュニケーション事業部
    「なんとかしたい」を大きな力に変えるため、問題を多くの人に伝え、行動を促す活動を行っています。WEBやSNS、年次報告書などでの発信や、イベント、ボランティアの場作りを通じて、アクションする人の輪を広げています。

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